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5日目,後半その2

今日は地図上の赤の★に居ます。
※この記事から、いよいよ2ケタ(VOL"10)に突入です!

前回の記事に引き続き、これからディナーを食べに、イタリアとスロヴェニアで有名な高級店La Subida(ラ・スビダ)に到着しました。
ラ・スビダはちょうどスロヴェニアとイタリアの国境付近にあり、ギリギリのところでイタリアの所在になります。
ちょうどヤコンチッチのあるブルダ(スロヴェニア)とコッリオ(イタリア)の位置にあるので、イタリア料理とスロヴェニア料理と、それぞれの特徴が入り交じったレストランになっています。
イタリアにありながらも、すぐそばがスロヴェニアなので、ここのヨシコシェフ(ラ・スビダのオーナーシェフ)はスロヴェニアの小学校に通っていました。
とても美味しいとの事で、わくわくです。

お店の雰囲気はこんな感じです。あたたかな証明と、アットホームな作りが印象的でした。

ラ・スビダのヨシコシェフ(一番右)と、その隣に居るかわいいお嬢さんは、その娘さんです。
素敵な笑顔で出迎えてくれました。

コーン粉と水をこねる事40分・・スロヴェニアの伝統料理「ポレンタ」を薪で作っている途中です
ポレンタとは、とうもろこしの粉を練ったもので、ヴァレッドアオスタ州、ロンバルディア州、ヴェネト州など、イタリアの北部でよく食べられるものです。
もちもちとした食感で、肉の煮込みの付け合せになったり、チーズとバターを加えて、煮たり、あるいはオーブンで焼いたりしていただきます。
また、私は食べたことはないですが、パットにいれて冷やして、お餅の大きさに切り、そのままで、あるいはそれをお餅のように焼いて食べたりもするそうです。
作り方は、熱湯に塩、オリーブオイルを加えて、とうもろこしの粉をいれてかき混ぜながら火にかけます。最初はゆるいかんじですが、約40分煮ると、鍋にぱりぱりとした膜のようなものができれば、できあがりです。
家庭では手で混ぜますが、この写真ではポレンタを混ぜるための専用の機械が混ぜてくれます!

さていよいよ、完成したポレンタのお出ましです・・このようにパカッと中身を出します

現地でも珍しい、昔ながらの作り方です。お米と同じく、パリパリのおこげができます!

ゆで卵を糸で切るように、ポレンタも糸で切り分けます。とてもやわらかいので、丁寧に扱わないとたちまちもろもろに崩れてしまいます。

こんな感じの長テーブルでお食事です

さて・・かんぱいです!
この時点で、前回の記事に記載したバティチ家での食事がお腹にめいっぱい残っています・・・
みなさん、満腹のままこれからフルコースのディナーが始まるという事で、かなりうんざりしたような表情が見てとれます(笑)
この満腹感は、わたしも人生初!というくらいのもので、あの、胃が今にもはりさけそうな状態は忘れられません・・
これも今となっては面白い思い出です。しかし「もう何も食べられない!」といった極限状態でのLa Subidaでの料理を、まさか平らげてしまえるとは・・
それほど、美味しかったのです。わたしが日本で一番好きなレストラン、ロオジェに並ぶお店だと思います。
ロオジェに関する記事はこちら

まず最初のお料理の登場です。ズッキーニとモッツァレラチーズを春巻きのような薄い皮で包んで揚げたとなりに、リング状のものが玉ねぎのフリッターです。
サクサクの食感の後に、それぞれの素材の自然な甘みがじわーっと広がります。

この料理とは、ヤコンチッチのソーヴィニヨン・ブラン'07と合わせました。とても軽くてさわやか。フリッターから出るジュワッとした油の旨味をさらっと包んでくれました。

生サラミをワインヴィネガーで炒め、添えにはなめらかなポレンタ。(このポレンタは先ほど、薪で作ったポレンタとは違います)
千切りキャベツにはヴィネガーが多めのフレンチドレッシングがかけられていて、シャキシャキとしっかりした歯ごたえと、やわらかなポレンタととても合いました。
この生サラミはスロヴェニア、地元でも珍しいとのこと。私も口にするのは初めてです。味は、コショウやナツメグの効いたスパイシーなソーセージによく似ています。
それにしてもマッチングがすばらしいと思います。塩辛いサラミに、シャキシャキキャベツ、そしてクリーミーなポレンタと、全てを一緒に食べた時に、この料理が完成するイメージです。
それぞれが引き立て合う、そんな一皿です。


この料理とはヤコンチッチのシビピノ(ピノグリージョ)'07と合わせました。まずは種と皮を除いてから、後に3日間だけ皮をつけ込み、赤い色を移します。
それから10ヶ月〜1年間樽で寝かせたワインです。ロゼのような、美しく淡いピンク色をしています。
ヤコンチッチのワインは、ぶどうそのものを生かすために、あまり樽の香りをワインに移さないようにしているのですが、それでも樽で寝かせただけあるだけの存在感があります。
こちらもサラミとぴったりです。

バジルペーストの入ったラビオリの上に、生ハム、バジルの素揚げを乗せています。一番下のソースもバジルペースト・・と、バジルづくし。
香り高いハーブをふんだんに使っていて贅沢。それでいてしつこくなくてさわやかにまとまっています。

ここで、ヤコンチッチ家のご主人、アリョーシャが参加しました!以前、ヤコンチッチ家に伺った時には居なかったので、今回が初対面になります。
ヤコンチッチ家は、ここからすぐ近くのブルダの丘(スロヴェニア)にあるのですが、今日はたまたまサラエボでワインコンペティションがあったとのこと。
それにもかかわらず、わたしたちが日本から来ている、ということで、サラエボから7〜8時間かけて車を走らせてきてくれました!もう感激です。

彼はとても情熱的で、その魂を全てワインに注ぎ込んでいる印象を強く受けました。このご主人の情熱があってこその、ヤコンチッチのワインだなと思い、ますますヤコンチッチファンに!!

やわらかいカボチャのニョッキの上に、バジルペースト(少し松の実が多めの味がしました)それとトッピングにはビートの酢漬けです。このニョッキがとてもなめらかで、かぼちゃの味がしっかりしていて美味しい!日本では味わえないニョッキです。
かなり小粒で、親指大の大きさです。食べやすく、小さい分ソースとよく絡み合うので、よく考えられているなぁ・・と思いました。
今度、家でニョッキを作る際はこれくらい小さめにしてみようと思いました。

記事冒頭で紹介した、薪で作ったポレンタの登場です(写真、左手前)。薪の香りが、ちゃんと移っていて、2皿目に出てきたサラミの添えのポレンタよりもどっしりとした重みがあります。
右手前はクミン入りのチーズで、ポレンタと一緒に食べるとまたパンチのある味に早変わりです。ポレンタは、どんな料理にもマッチしますね・・
特にスパイス系や塩気の強い料理と合う気がします。ヤコンチッチ家で出てきたポレンタも、塩の強めの生ハムと合わせていたのを思い出しました。
奥はパルミジャーノチーズです。

うずらのチキンの下にはキメの細かいクリーミーなマッシュポテト。ワインソースに、ざくろの実を散らしてあります。
さて、いよいよメイン・・でもお腹がいっぱいで・・!!ということで半分残しましたが・・・・うずら肉はとても柔らかく、臭みがまったく無いもので食べやすかったです(もしかすると、鶏肉よりもクセは無いのでは?)
そしてなんと言っても、このマッシュポテトのクリーミー加減が最高です。たぶん、生クリームか牛乳が入っていると思うのですが、丁寧に裏ごしされているなと感じました。
そして、ザクロの実がとても甘い。日本のザクロは実が小さくて少し固く、すっぱいですが、こちらは対照的です。
実が大きく(日本のザクロの倍以上)やわらかく、とても甘いのです。更にワインソースがからまって、そこにヤコンチッチのモドリピノと合わせる幸せ・・。
尋常じゃないほどの満腹感よりも、「今しか味わえない味とワイン」を優先させたことによって、脳神経も麻痺してきた感覚です(笑)


これと合わせたワインはヤコンチッチのモドリピノ'05カロリーナ・ノエル。深い味わいです。号順な香りが強く、重い飲み口と思いきや、最後はさらっと消え去る不思議な赤でした。
今回のヤコンチッチのワインでは、このワインが一番好きです!!

栗とギバニツァの盛り合わせ。ギバニツァは、ここでも何回か紹介している、スロヴェニア伝統の甘くないスイーツです。
ポピーシードとクリームチーズがまったりとしていて美味しいです。

さて、いよいよデザートの登場・・。これは半分以上残してしまいましたが、チョコレートソースとパリパリのカラメルチップが香ばしくて、もちろん文句なしの美味しさです。


最後はヤコンチッチのカロリーナ・ルデッツェ'05は力強く、深い味わい。これも、モドリピノとは違うパワーを感じます。
これはこれで、パンチがあって好きです!最後に、「これでどうだ!」といった感じのシメのワインになり、わたしは完全にノックアウト状態になりました。
ヤコンチッチ万歳です。

最後は、シェフがわたあめを作ってくれました!La Subidaは料理も接客も演出もすばらしいです。
最初は、たいていウエルカムドリンクと共に軽いつまみでおもてなししてくれますが、食事が終わった後まで最後のおもてなしをしてくれたお店は、ここだけでした。
お見送りまでしっかりしてくれて、お腹も心も大満足でLa Subidaを去りました。ここには、またいつかスロヴェニアに来た時にリピートしたいお店です!
今回は、素材を生かしたやさしい料理と、ヤコンチッチの自然なワインとベストマッチでした。この料理にこのワインありといったすばらしいディナーでした。

最後はヤコンチッチのご主人、アリョーシャと森夫妻とともに
この写真、見覚えありませんか?実は旅行記VOL"01の冒頭に掲載した写真です。よかったら振り返ってもう一度、見てみてくださいね。
濃い5日目も、これにて幕を下ろし・・明日の6日目はというと、楽しみにしていたイタリア突入!水の都、ベネチアに向かいます。
それから、帰りはシーフードで有名なピコル(Pikol)レストランでのディナーです。5年ぶりにベニチアに行ける!!!ということでかなり興奮気味な夜でした・・。
以前は弟と1週間イタリアに滞在したときに、ベネチアに行ったのですが、その息をのむ美しさのとりこになってしまいました。
しかし、撮った写真を失ってしまい・・・かなり落ち込んでいたので、明日は写真をバリバリ撮りたいと思います!
それでは、またお楽しみに・・
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